書籍概要
- 「コントロールも利かず」
- 「統合も進まず」
- 「これといった事業の成長もない」
- そんなM&Aとならないために
プレミアムを付けて買収する以上、「買収前と同じ程度の業績では困る」というのが、逃れようのないM&Aの原点である。つまり、買収後に力強い事業の成長がみられないM&Aは、評価されない。その高い成長の実現には、どうしても統合が必要である。
必要な統合を適切に終えていないというのは、100メートル競走に自社だけが二人三脚や三人四脚で出場するようなもので、これではすでに統合を終えたグローバルの競合とは、まともに勝負できない。さらに、買収後は速やかに買収先を掌握し、買い手の思う統合の絵姿とプロセスをつまびらかにするのでなければ、成功する統合のプランニングは到底おぼつかない。
本書はこのような認識のもと、買収効果を出すために、組織・人事の重要課題と、その取り組みの手法について論じている。
著者: 竹田 年朗
出版社: 中央経済社
出版年: 2016/4/13
価格: 3,300円+税
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書籍目次
- ■ 序章 クロスボーダーM&Aにおける日本企業の立ち位置
- ■ 第I部 いま日本企業が注力すべき重要課題
- 第1章 経営者ガバナンスの確立
- 第2章 買収先の事業構造改革
- 第3章 買い手と買収先の経営統合・組織統合
- 第4章 事業ポートフォリオの組替・事業売却
- ■ 第II部 進化するクロスボーダーM&Aの実務
- 第5章 経営者リテンションの選択肢
- 第6章 難度の高いクロージングへの対応
- 第7章 組織・人事のM&A実施能力向上
- ■ 第III部 グローバル人材マネジメントへの適合
- ■ 巻末付録 M&Aにおける組織・人事のプロセスマップ
中央経済社『旬刊経理情報』 (2016年8月1日号) 掲載書評
著者略歴
マーサージャパン株式会社
グローバルM&Aコンサルティング
パートナー
竹田 年朗 (たけだ としろう)
株式会社大林組、外資系コンサルティング会社(戦略系、組織人事系)を経て現職。
日本企業の海外企業買収に対して、デューデリジェンスからPMIまで、幅広い支援を提供している。特に最近は、買収後のガバナンス・マネジメント体制の構築、および経営統合・組織統合をテーマとしている。2009年12月から、M&A専門誌「
MARR」にて毎月論文連載中。誌上対談も多数実施。
著書に、「買収効果が出る クロスボーダーM&Aの組織・人事手法~コントロールと統合の進め方」 (中央経済社、2016年)、「
クロスボーダーM&Aの組織・人事マネジメント」 (中央経済社、2013年、第7回M&Aフォーラム賞受賞) などがある。
経済産業省「海外事業者の視点に基づく日本企業との投資提携の定着に関する調査」研究会委員を務める。
石川県金沢市出身。金沢大学教育学部付属高等学校および東京大学法学部を卒業し、コーネル大学ジョンソンスクール経営学修士終了(MBA)。
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