日本のプライベート・エクイティ市場

世界的な低金利の環境下、多くの機関投資家が収益を求めて非流動性資産を検討の俎上に載せていることはご承知の通りである。しかしながら、長期間に亘り流動性を犠牲にすることの適否に加え、機関投資家のキャッシュフロー管理、そして、低金利によるバリュエーション上昇への懸念を背景としたファンド内の待機資金(ドライパウダー)の積み上がり、とネガティブな側面も少なくないことから、投資を躊躇われている機関投資家も多いと推察される。そのような中、マーサーでは9月に日本のプライベート・エクイティ市場をテーマとしたペーパーを作成している。通常、マーサーではグローバルな資産運用を想定としているため、「グローバル」、或いは「先進国/新興国」という地域の括りで資産運用のテーマを取り扱うことが主であるが、今回は「日本」という国、尚且つ、非流動性資産の中でも「プライベート・エクイティ」という特定の資産に焦点を当てる内容となっており、日本人からすれば既知の部分もあるが、海外から日本のプライベート・エクイティ市場がどのように映るのかをペーパーの抄訳でご案内するとともに、機関投資家の理解に繋がる一助となれば幸いである。

資料からの抜粋




 

執筆者: 辰己 有 (たつみ ゆたか)
資産運用コンサルティング
コンサルタント


 

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2019年10月8日 当ページのコンテンツをPDFでダウンロードできます。

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