少し前の話になるが、アメリカの大手旅行雑誌「TRAVEL+LEISURE」が"旅行で訪れたい世界の都市"の2014年のランキングを、次のように発表した。1位京都(日本)、2位チャールストン(サウスカロライナ)、3位フィレンツェ(イタリア)、4位シェムリアップ(カンボジア)、5位ローマ(イタリア)。京都が1位に選ばれたということもあり、ニュースにも取り上げられたのでご覧になられた読者も多いと思う。
日本人の多くの方は京都に訪れたことはあるとは思うが、2位以下の都市には「行きたい!」と思ってもなかなか行ける機会がない。家族や友人との旅行になると長期の休みをあわせるのも大変であり、仮に家族3~4人で長期の旅行となると出費もばかにならず、なかなか簡単ではないのが、悲しいが現実だ。
筆者がまだ大学生の頃、時間に自由もあり、また猿岩石の影響もあり、周りの学生と同じくバックパッカーとして世界を旅した。エジプト、トルコ、ギリシャ、マレーシア、インドネシアにはほとんど交通費だけで旅行し、またゼミで訪れたフィリピンのミンダナオ島では、当時まだゲリラがいたこともあり、はじめて訪れる我々日本人のために、銃を持って24時間体制で護衛についてくれたりしたこともあった。しかし、これが海外赴任であればたまらない。
さて、冒頭の訪れたい都市とは異なるが、2014年度のお客様からご注文をいただいたオーダー都市ランキング(※)を一部右記にご紹介する。上海、バンコク、シンガポール、ジャカルタ、台北、香港、ソウル、クアラルンプール、広州(広東省)、北京といったアジアの都市が上位を占める。上記の訪れたい都市とは重ならないが、駐在員の皆様には業務遂行のために頑張って活躍していただきたいと願うばかりである。
本年度の照会も引き続き、中小規模の派遣が中心であり、これから新規の派遣者を送り出す企業も多いが、上記ランキング上位都市では日本人駐在員も多いため、駐在員同士での情報交換が活発であると推察できる。そのため本社人事としても当然知識武装が必要であろう。マーサーでは海外派遣者の処遇に関しても、様々なデータや情報があるのでぜひご活用いただきたい。
最後に、2014年1月~9月までの海外派遣者処遇に関するマーサーへの新規の照会件数が、2013年の総照会件数を既に上回った。今のペースで続けば、昨年比33%増となり、これだけ多くの照会をいただけることはとてもありがたいことである。この場を借りて感謝を申し上げたい。
執筆者: 徳田 俊樹 (とくだ としき)
プロダクト・ソリューションズ コンサルタント
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