マーサー『2021年のプライベート・マーケットに関する考察』を発表


2021年1月13日

 

新型コロナウイルス、不安定な政治情勢、市場のボラティリティ上昇により、2021年以降、プライベート市場の重要性が高まる

 

  • プライベート市場の特定の投資戦略は、「ポストコロナ」の時代における消費者や企業の行動の変化を捉えることができる優位な立場にある
  • 米国のプライベート・エクイティ、ベンチャー・キャピタル、インフラストラクチャーへの配分は、投資およびエグジット活動の鈍化にもかかわらず、比較的安定
  • 新型コロナウイルスの感染拡大当初の影響により、アジア特化型戦略への新規コミットメントは減少
  • 欧州のプライベート・エクイティ・ファンドによるファンド・レイズと投資活動は停滞

マーサーのリサーチ・レポートは、オルタナティブ投資の2021年の展望に焦点を当て、投資家が各自のポートフォリオを最適化する上で注視すべき課題を解説しています。

 

オルタナティブ投資グローバル・ヘッドであるRaelan Lambertは、次のように述べています。

 

「投資家は2020年に試練に見舞われたものの、過去の危機における経験を踏まえ、レジリエンスを高めてきました。新規のGP(運用会社)を現地調査できないなどの従来とは異なる課題があったものの、お客様は、すべてのプライベート市場において引き続き主に既存のGP(運用会社)へのコミットメントを継続しました。2021年、投資家はリスク・アペタイトを再考し、不動産への配分を検討すべきです。不動産市場はコロナ禍により引き続き厳しい状況に置かれるものの、2021年は中長期的な視点から、不動産への投資を開始する絶好の機会をもたらすでしょう。当初は、規模が最大かつ最も流動性が高く、そのため価格発見機能が最も有効に働く市場への配分を優先すべきです」

 

マーサーのリサーチ・レポート『2021年のプライベート・マーケットに関する考察』は、以下の事項について考察しています。

 

  • 不動産:現在の市場状況とポストコロナ時代における変化を捉える潜在的な投資機会
  • 天然資源:市場が直面している重大な課題の背景とセクターに内在する投資機会
  • インフラストラクチャー:市場の成長と魅力的なパフォーマンスに加え、市場の大きな変化に対応する上での課題
  • プライベート・デット:世界金融危機から2020年のコロナ危機までの環境変化
  • 米国のプライベート・エクイティ/ベンチャー・キャピタル市場:GP(運用会社)がファンド条件に関して顧問弁護士から受ける助言がLP(投資家)の利益と一致しない可能性
  • 欧州のプライベート・エクイティ新型コロナウイルスは英国のEU離脱に起因する不確実性を増幅
  • アジアのプライベート・エクイティ:コロナ禍の影響と継続する米中間の政治的緊張

マーサージャパンのウェルス・コンサルティング本部長である五藤智也は、次のように述べています。

 

「過去数年間、日本の機関投資家によるプライベート市場への投資は増加しており、2021年も引き続き増加することが予想されます。コロナ禍により、プライベート市場には新たな投資機会が生じている一方で、市場の変化、不確実性等のリスクもあり、これまで以上に投資するファンドの選定が重要になってきます。多くのファンドが海外で運用されており、コロナ禍によりファンドのデューデリジェンスを行うことが難しい状況下では、日本の機関投資家はデューデリジェンスのアウトソースを選択肢の1つとして検討すべきであると考えます」

 

フルレポート(日・英)は以下からダウンロードしてください。

 

 

 

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