控えめに言っても、2020年は異常な年でした。私たちは世界的なパンデミック、職場や学校におけるニューノーマル、Zoomの熱狂(と疲れ)、オーストラリアと米国西部での壊滅的な山火事、夏に見られた米国主要都市での政情不安、株式市場にとって過去最悪の日となった 3月9日、多くの論争を巻き起こしている米国の選挙といった様々なことを経験してきました。その影響はおそらく何年にもわたって続くことになるでしょう。

 

地域別に見ると、米国のプライベート・エクイティ、ベンチャーキャピタル、インフラ戦略へのLPからの配分は、投資やイグジット活動が弱まっているにも関わらず、比較的堅調に推移しています。それに比べ、アジアに特化したGPへの新規コミットメントは、早期にCOVID-19の影響が出たこともあり控えめです。しかし、アジア地域は世界の他の地域よりも早くパンデミックから立ち直ったため、LPはヘッジファンドのアルファや既存のプライベート・マーケット・ファンドの活発な投資活動から恩恵を受けることとなりました。

ヨーロッパでの資金調達や投資活動は、未だ低迷しています。世界的には、ヘッジファンドと不動産戦略が、COVID後の消費者とビジネス行動における変化に適した位置にあるように見受けられます。今後、より明確に勝者と敗者が生まれることが予想されます。

 

 

毎年発表している「プライベート・マーケットに関する考察」では、投資家がポートフォリオの最適化に向けより密接に向き合うべき主要テーマを概説しています。

 

 

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