コロナショックによる“強制的な”リモートワークをきっかけに、生産性向上・人材競争力向上の手段として、適用可能な職種から段階的にリモートワークの活用が進んでいます。
ワークライフバランスの向上
通勤時間の削減によって、個人の休憩・リフレッシュ時間、自己研鑽に費やす時間を確保できる
業務効率の向上
就業時間中の移動時間が削減され、業務効率が向上する
オフィスコスト削減・リスク分散
ビジネス成長に伴うオフィスコストの増加抑制やオフィスの一極集中によるリスク分散に寄与する
人財競争力の向上
”オフィスで働ける人”を前提とした雇用から、世界中の優秀人材を対象とした雇用を可能とする
リモートワークを活用するためには、導入の目的・狙いに対して、以下の観点で包括的に設計を行うことが肝要です。
◇ 目的・狙いの明確化
- リモートワーク導入の狙い(得たいメリット)は何か?
- リモートワーク適用対象職種・業務は何か?
◇ 業務プロセス
- 業務プロセスは電子化されているか?
- 電子化できないプロセスも含めて全体のプロセスが設計されているか?
◇ 規定・ルール
- リモート関連規定は整備されているか?
- リモートワークに伴う費用の負担はどうするか?
- 就業ルールの見直しは必要ないか?
- (個人の自律的なキャリア形成を前提とした)人事制度への転換の必要性は?
◇ 人材
- マネージャーのタスクマネジメント・パフォーマンスマネジメントスキルは十分か?
- 社員のITリテラシーは十分か?
◇ 組織風土
- 社員は自律的に働いているか?
- タスク・アウトプットで評価される組織風土か?
◇ IT・インフラ
- ネットワーク/セキュリティは整備されているか?
- 個人の作業環境は十分に整っているか?
- オンライン上での協業を円滑に行うツールは整備されているか?
まず、現状ヒアリング・各種規定類等からの分析結果を通じ、リモートワーク導入の目的の整理、適用可能業務の検討、今後の導入・展開に向けた課題の洗い出しを行います。課題解決に対して、必要な施策を定義し、実行ロードマップを策定
現状の業務プロセスを分析した上で、リモートワークで必要となるITシステムを前提とした業務プロセスを再構築必要に応じて、シェアードサービス化やOS化の検討・展開を実施
業務プロセス及びマネジメントモデルに適合したITシステムやリモートワークでの生産性向上に寄与するツールを選定し、導入ロードマップを策定
リモートワーク関連規程や就業規則の整備、自律的なキャリア形成を前提としたジョブ型人事制度への移行等、リモートワークを機能させるための人事規程整備・制度設計を実施
リモートワークの環境下でマネージャーが特に求められる、タスクマネジメント・パフォーマンスマネジメント及びメンバーコミュニケーションのスキルを学ぶ研修を実施
従業員サーベイやフォーカスグループインタビューを通じ、現状調査を行った上で、組織風土変革に向けたコミュニケーション戦略・施策立案・実行・効果のモニタリングを実施