経済見通しについては、概ね明るいと考えています。 堅調な所得の伸びと健全な消費者バランスシートは、消費を支えると見込まれます。また、企業が資本集約的なプロジェクトに取り組むなど、投資面でも明るい兆しが見られます。
世界的な金融危機後とは異なり、各国政府はすぐには緊縮財政を行う予定はなく、政府支出と投資は引き続き高水準で推移すると思われます。
このような状況を背景に、世界経済は、コロナ感染がなかった場合の水準まで回復し、おそらくその水準を上回る可能性もあると考えています。
ウイルス関連の規制とエネルギー価格の高騰により、2、3四半期の成長は鈍化する可能性があるものの、経済が正常化した暁には、成長が回復し、完全な経済回復に向けた本来の軌道に戻ると考えています。
コロナウイルスからの回復は単純なことではありません。 エネルギー価格の上昇とサプライチェーンの混乱は、2022年が世界経済の回復の仕上げの年になることを意味します。 マーサーのEconomic Outlook 2022では、経済の近い将来について、概ね明るいと捉えていますが、インフレは引き続きリスクであると考えています。
コロナ危機は2020年、経済に深い穴を作り、2021年にその穴は埋められました。しかし、この比喩が示唆するほど、実際の回復は一筋縄ではありませんでした。
多くの大国で規制が再導入されたことは、2021年の1-3月期におけるグローバルな経済成長にとって大きな重荷となりました。 いくつかの規制は継続されたものの、各国はワクチン接種を開始し、段階的に正常な状態に戻りつつあります。
この経済活動の再開は、膨大な潜在需要を引き出し、経済活動の力強い回復につながりました。 年末にかけてはサプライチェーンの混乱、エネルギー価格の高騰、中国の成長鈍化を背景に、景気の勢いは年末にかけて一部失われましたが、2022年には景気回復が続くと考えています。
サステナビリティは、組織の意思決定の最前線にあります。 投資家は、株式やファンドの選択プロセスに環境、社会、ガバナンス(ESG)原則を取り入れるようになってきており、長期的にポートフォリオの脱炭素化への取り組みを強化しています。
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