新しいワークOSが個人の能力を100%引き出す - 必要な能力を、必要なとき、必要な場所で

 

仕事と生産性に「ついて、マネジャーの思考に革命を起こす本だ。

―― 『リデザイン・ワーク』『LIFE SHIFT』著者 リンダ・グラットン

 

古い前提を捨て、アジャイル、レジリエント、インクルーシブな仕事の未来に踏み出そう。

―― 『フリーエージェント社会の到来』『モチベーション3.0』著者 ダニエル・ピンク

 

 

INDEX

 


書籍概要


政治・経済・社会・気候等、私たちを取り巻く環境の大きな変化・うねりの中で、企業と従業員の関係も変わりつつある。会社がパーパス、事業戦略の実現のために、社内外の人的資本に関してどのように調達・投資・形成していくのか、従来にはなかったものを含め、選択肢の多様化の時代を迎えている。

そこでは仕事、リーダーシップ、文化、組織など、あらゆる概念を根本から考え直すことが求められる。仕事の未来を理解し、効果的に対応するためには、仕事を分解して再構築する、いわば役に立つ組み合わせに変えることが求められる。新しいワーク・オペレーティングシステム(ワークOS)への移行は、事業環境の著しい変化、グローバル化、コロナ禍によりさらに加速されたリモートワーク化、人材獲得競争の激化、特に日本においては少子高齢化が進む中で必然的なうねりだ。

固定された仕事と雇用されている従業員で構築される伝統的なワークOSは、あまりにも扱いにくく、これからの環境に適していない。本書では、これからの時代に適した新しいワークOSを提示する。このOSのもと、要員計画、採用、配置、育成、労働力や働き方の多様性にどのように向き合うべきか、地に足の着いた現実的なアプローチを紹介する。

著者: ラヴィン・ジェスターサン、ジョン・W・ブードロー
監修: マーサージャパン
出版社: ダイヤモンド社
出版年: 2023/3/28
価格: 2420円(税込)
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目次

  • はじめに――新しい仕事の世界を開こう

    • Introduction
    • 新しいワーク・オペレーティングシステム — 仕事の脱構築と再構築
    •  
    • ワーク・オペレーティングシステムとは何か
    •  
    • 最適な仕事を実現するための発想
    •  
    • 柔軟な雇用に向けて――可能性と問題点
    •  
    • 自動化についての間違った思い込み
    •  
    • 増えていく新しい就労形態
    •  
    • 伝統的なワークOSの弊害
    •  
    • 新しいワークOSの4原則
    •  
    • アジャイルな組織をめざす改革
    •  
    • 仕事の脱構築の歴史
    •  
    • あらゆる組織形態に必要な新しいワークOS
    •  

    • Chapter 1
    • 新しい仕事観と人間観 — 「職務と人」から「タスクと能力」へ
    •  
    • 新しいワークOS導入のトリガーポイント
    •  
    • 仕事を分解するための基本的な問い
    •  
    • パフォーマンス向上がもたらす価値
    •  
    • スピード、効率、正確性の向上――小売配送センターのケース
    •  
    • 仕事のペルソナ分析――ジェネンテックのケース
    •  
    • 新しいワークOSの導入は概念実証から
    •  

    • Chapter 2
    • ワーク・オートメーション — 人と機械の最適なマッチングを実現する
    •  
    • 機械と人間
    •  
    • 3種類の自動化
    •  
    • 商品配送センターにおける作業の自動化
    •  
    • 自動化からではなく、仕事の分析から始める
    •  
    • DHLの自動化方式
    •  
    • どの自動化戦略を選ぶべきか
    •  
    • 知識労働への適用――人材採用担当業務のケース
    •  

    • Chapter 3
    • 自由で創造的な働き方 — フルタイム雇用からオルタナティブな就労形態へ
    •  
    • コロナ危機で立ち上がった企業
    •  
    • オルタナティブな就労形態
    •  
    • 人事の慣行とプロセスを変える
    •  
    • オルタナティブな就労形態――小売企業の流通センターのケース
    •  
    • コロナ危機に対応した小売企業
    •  
    • グローバル保険会社のHR改革
    •  
    • 雇用と賃金を超える報酬
    •  

    • Chapter 4
    • 新しいキャリア開発の視点 — 学歴と職歴からスキルと能力へ
    •  
    • 学歴・学位で能力を語る時代は終わった
    •  
    • 累積可能な資格証明
    •  
    • スキルや能力を語る共通言語
    •  
    • スキルとタスクのマッチング――大手小売企業のケース
    •  
    • 多様な就労形態とキャリア
    •  
    • AIを活用してスキルの活用を進める
    •  

    • Chapter 5
    • 仕事の解体と再構築とつづける — プロセス・文化・人材・構造・テクノロジー
    •  
    • 快適さと煩わしさ
    •  
    • 新しいワークOSを持続させるための5つの要素
    •  
    • ワークOSを更新しつづけるための作業
    •  
    • ギグワーカーのインクルージョンと福利厚生
    •  
    • 人間中心の働き方改革――グローバル製薬企業のケース
    •  
    • 「仕事の総コスト」を計算する
    •  

    • Chapter 6
    • 新しいOSの問題点と解決策 — 経営とリーダーに求められること
    •  
    • 新しい働き方に対する疑問
    •  
    • ワークデザインの改革は機敏に
    •  
    • HR部門が主導するワークデザイン改革
    •  
    • コンサルティングファーム・モデル
    •  
    • 仕事の民主化をめざす
    •  
    • 新しいリーダーシップの定義――ユニリーバのケース
    •  
    • 良い仕事とは何か?――管理から仕事づくりと交渉へ
    •  
    • リーダーシップの変化――権限から影響力へ
    •  
    • 基礎となる柱――目的志向の仕事
    •  

    • Chapter 7
    • プラットフォーム・ワーカーを守る — 報酬・社会保障・能力開発・交渉力
    •  
    • 公共政策と新しい働き方のOS
    •  
    • 世界経済の変化とプラットフォーム・ワーク
    •  
    • プラットフォーム・ワークの社会的課題
    •  
    • 伝統的雇用を超える労働「文化」と「エンゲージメント」
    •  
    • プラットフォーム・ワーカーのネットワーク化
    •  
    • 仕事の世界の共通言語
    •  
    • すべての労働者が守られる保険医療制度
    •  
    • ユニバーサル・ベーシック・インカムをめぐる議論
    •  
    • プラットフォーム・ワークと労働組合
    •  
    • プラットフォーム・ワーカーを支える教育の脱構築
    •  
    • 「人生100年時代」のライフシフト
    •  

    • Chapter 8
    • 組織はこうして生まれ変わる — 危機的環境変化に対応する仕組み
    •  
    • 新しいワークOS導入のステップ
    •  
    • 生まれ変わった病院――プロビデンスのケース
    •  
    • 人間と機械――「思いやりとイノベーションの交差点」
    •  
    • 組織や資格の壁を越える緊急時の人材確保
    •  

  • おわりに――仕事の未来に向かって
  •  

著者

ラヴィン・ジェスターサン(Ravin Jesuthasan) 

マーサーのトランスフォーメーション・サービス事業のグローバルリーダー。未来の仕事とワークフォース・トランスフォーメーションに関する世界的なオピニオンリーダー、フューチャリスト、著者として知られる。世界経済フォーラムでは、仕事の変革とグローバル人材に関する画期的な研究「HR4.0:第4次産業革命における人材マネジメント」(HR4.0)をはじめ、数多くの研究プロジェクトを主導している。PBSのドキュメンタリーシリーズ「仕事の未来」(Future of Work)のアドバイザー。本書以外の著書にReinventing Jobs(『仕事の再構築』)、Lead the Work(『仕事の再定義』)がある(いずれもジョン・W・ブードローとの共著)。

 

ジョン・W・ブードロー(John W. Boudreau)

南カリフォルニア大学マーシャル・スクール・オブ・ビジネス(MBA)名誉教授(経営・組織学)。同大学Center for Effective Organizationsリサーチ・ディレクター。組織を持続的成長軌道に乗せるための人材の活用と開発、HR戦略、人事情報システムなどを研究。スタートアップからグローバル企業、政府機関、非営利団体など、数多くの組織のアドバイザーを務めている。全米HRアカデミー(理事)、国境なき医師団(資源計画委員)、企業生産性研究所(理事)としても活動。

 

マーサージャパン —訳

『仕事の未来×組織の未来 新しいワークOSが個人の能力を100%引き出す』

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