ジョブ型関連書籍
経営者が知っておくべきジョブ型雇用のすべて
書籍概要
本書では、日本経済でメンバーシップ型雇用が生まれた背景や利点、ジョブ型雇用における採用や報酬といったサブシステムのつながり、最適な移行のプロセスなど、ジョブ型雇用とその移行の全体像を解説した。人事システムの変革は経営と人事部門だけでなく、全ての部門が直接的に関わる取り組みであり、それぞれで適切な理解・行動が求められている。30年以上にわたり、日本企業の人事システムの設計から運用までサポートしてきた著者が、ジョブ型というエコシステムの効果を最大限発揮するための移行ノウハウを経営者に向けて示している。
目次
- 第1章 日本経済と雇用システム
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- 高まるジョブ型雇用への期待
- ひとり負けの日本企業
- 低水準の日本の賃金
- グローバル化・デジタル化で遅れた日本企業
- 第2章 メンバーシップ型雇用
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- メンバーシップ型雇用の歩みと特徴
- ジョブの明確化からすべては始まる
- 外部市場を意識した報酬制度へ
- 現場の権限と責任が強まる評価制度
- 外部市場を意識した報酬制度へ
- 企業だけでなく、社会全体の問題
- 第3章 ジョブ型雇用
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- ジョブ型雇用の特徴
- すべてが変わる人材マネジメント
- 雇用システムの部分変更は難しい
- ジョブ型雇用のメリット・デメリット
- クローズドコミュニティとオープンコミュニティ
- 個人の雇用リスク対策でもジョブ型雇用が逆転
- 採用における違い
- 配置、代謝における違い
- 教育における違い
- 報酬における違い
- 第4章 日本企業における人材マネジメントの行方
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- Q1. すべての企業がジョブ型雇用に向かうべきなのか?産業や企業による差異はないのか?
- Q2. ジョブ型雇用を導入する際に越えなければならない壁は?
- Q3. メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の中間的な雇用システムはないか?
- Q4. 環境変化への柔軟性は、業務割り当てを自由に行えるメンバーシップ型雇用のほうが高いのでは?
- Q5. ジョブ型雇用へ全面移行する場合、現在の雇用システムからどのように移行していけばいいか?
- ジョブ型雇用の本質は競争原理の導入
- 第5章 ジョブ型雇用に必要な人事機能変革
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- 人事機能変革の4要件
- 4要件が組織にもたらす変化
- 人事機能変革の要点
- 第6章 ジョブ型雇用の施策コンセプト
Section 1. ワークフォースプランニング
- 中期的な人材ポートフォリオのギャップ分析と人事戦略の立案
- 中期的な人材ポートフォリオ分析の意義
- ビジネスプランの一環としての要員計画と人件費予算
- 効果的なワークフォースプランニングに向けた課題・留意点
Section 2. リクルーティング/タレントマネジメント/人材開発
- 職種別採用の実現と中途採用の強化
- キャリア自律の促進と社内労働市場の確立
- サクセションマネジメントと選抜教育
Section 3. パフォーマンスマネジメント
Section 4. 報酬マネジメント
- 市場価値ベースのマネジャー権限による決定
- 外部競争力のある報酬マネジメントに向けた課題と留意点
Section 5. 組織開発
Section 6. ピープルアナリティクス
- ピープルアナリティクスの実際
- ピープルアナリティクスへの取り組み
- 第7章 ジョブ型雇用への移行
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- 乗り越えなければならない課題
- ジョブ型雇用への移行のモデルケース
- 新たな人材マネジメントの方向性
- 採用される人材マネジメント施策としくみ
- Special Interview
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- 組織に根付くキャリア自律の文化
ソニーピープルソリューションズ株式会社 代表取締役社長 望月 賢一氏
- 企業と個人が選び合う時代
経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室長 能村 幸輝氏