資産運用において長期資産配分の策定はPlan-Do-Seeのプロセスで言えばPlanに当たり、ポートフォリオのリターンを決定付ける要因として、そして投資家のリスク許容度や投資制約など、運用の基本方針を形作るものとして、とても重要なものです。また、機関投資家にとっては実務を踏まえた運営上も幅広い関係者との合意形成が求められるケースが多く、関係者の方々からご理解とご承認を頂くためには事前に十分な準備と検討を重ねていく必要があるでしょう。マーサーもこのような長期資産配分の策定の重要性を認識しており、さまざまな角度から検討を加えて関係者の方々からご納得を頂けるようご支援します。
マーサーでは長期資産配分の策定のプロセスを図表1の通り4つのステップに分けています。大きく分けると「ステップ1 負債の分析」、「ステップ2 リスク許容度分析(リスクバジェット)」、「ステップ3 リスク配分検討(資産配分)」、「ステップ4 決定」と位置付けられます。このようにプロセスを明確化することでお客様のご要望に応じた柔軟なご支援が可能となっています。
図表2はポートフォリオ概念の観点からマーサーがグローバルベースで考える分散投資の枠組みを示したものです。ポートフォリオを安定性の追求を目指したベース・ポートフォリオと、収益の追求を目指したグロース・ポートフォリオに区分してリターンの安定と追求の両立を目指します。
図表3は金利感応度の高い負債を抱える機関投資家を想定して、一般的な資産のみの効率的フロンティア(図表3左)と、負債対比でグロース・ポートフォリオの考え方を導入した効率的フロンティア(図表3右)を示したものです。ご覧の通り、リスクの抑制とリターンの向上が期待できるポートフォリオを見出すことがマーサーの考える長期資産配分戦略の意義です。
本ウェブサイトではご利用者のユーザーエクスペリエンス向上のためにクッキーを使用しております。本ウェブサイトご利用によってクッキー使用の同意をいただいたものとみなします。詳細については「個人情報に関する公表事項について 」をご参照下さい。