マーサーは、日本版スチュワードシップ・コードの導入を支持し、受け入れることを表明致します。2004年の責任投資の専門チームの創設と同時に、マーサーは、ESG - 環境(Environment)、社会(Social)、及び企業統治(Corporate Governance)に関わる課題を機関投資家の投資プロセスに統合することを支援すべく、業界有数のサービスの提供に努めてきました。
チーム創設以降、マーサーの責任投資チームは、議決権行使、エンゲージメント(投資先企業との目的を持った対話)及び協働的なアプローチに関する投資方針の策定・実施のためのアドバイスをグローバルに提供しています(ここで言う、議決権行使やエンゲージメントは、全て日本版スチュワードシップ・コードの目的と完全に一致するものです)。加えて、マーサーは、ESGに関わる課題をマーサーの運用機関調査プロセスに組み込んでいます。すなわち、マーサーは運用機関の調査に当たっては、運用機関がどの程度積極的にオーナーシップを発揮するか(議決権行使やエンゲージメントをどの程度重視するか)を評価することとしていますが、これは、マーサーの運用機関調査プロセスにおいて重要な位置づけを占めています。
マーサーは、効果的なスチュワードシップは、投資家の果たすべき責任の重要な側面であり、長期的な株主価値の保全と強化を行う上での重要な要素であると考えています。
マーサーが提供する資産運用コンサルティングなどの投資関連サービスは、日本版スチュワードシップ・コードの目的と一致しています。マーサーは、お客様がスチュワードシップ責任を理解し、明確にすることを支援します。また、お客様の運用機関選択を支援する際には、マーサーは多くの要素を考慮した様々な手段を提供しますが、その中には、運用機関がESGに関わる課題を自らの投資プロセスにどの程度取り込んでいるといったことも含んでいます。
なお、日本版スチュワードシップ・コードの原則2に関しては、これと整合するよう、マーサーは、自らのビジネスから生じる可能性のある利益相反を管理するための方針を定めています。より詳細は、マーサーのウェブサイトの利益相反に関するステートメントをご参照下さい。
2014年8月27日